アルヴェリターレ

温厚な気候で鉱石が豊富な島国。イクスが国を治める。
世界的宗教の発祥地であり総本山。島のあちこちに神殿の遺跡がある。
未曾有の大災害を受け国の機能を失った所をリザルトの父の代に王国が支援の名目で実質支配する形となった。
島民は難民として王国に移っており、島は現在無人となっている。リーナとフェリカの故郷。

イクス

特殊な能力をもつ種族。基本的に人間と同じ姿をしているが、中には能力に応じて翼や魚のようなヒレを生やしたりする者もいる。膂力が強い者が多い。人間に比べて人口が少なく繁殖能力も低いが長命である。種族によって平均寿命は様々だが最低でも200年は生きる者が多く、中には300年から500年ほどの寿命をもつ一族もいる。イクスとしての血が濃く、古い種族であればあるほど長命になる傾向にあり、最古の歴史をもつ一族になると1000年生きると言われている。

人間とイクスのハーフもいるが、その血に能力が発現するかは人による。能力が全く発現しないケースがほとんどで親イクスの能力を引き継ぐ確率は大変低い。

クロニクル

地上に生きる全ての命に与えられる、魂そのもの。
分厚い本の形をしており、その持ち主が生まれてから死ぬまでのあらゆる出来事が記録されている。思い出の塊、生命記憶。長命の者ほどページ数が多いクロニクルを持つ。

死後、冥界でクロニクルを漂白され、生命神の空間を通り生まれ変わる。

漂白で流された記録は時間神の空間にて保管される。
世界そのものにもクロニクルが与えられており、そこには世界創造からの全ての出来事が記録されている。世界記憶。

コルヴォ・ディ・フェッロ

ナイトメア帝国の 帝都を中心に裏社会を監視・統率している、バルクセインをトップとする裏組織「Corvo di ferro」（鉄のカラス）。
他の組織からは「Corvo famiglia」と呼ばれている。
元々は村を守る自警団が発端の組織。象徴は交差した農具とカラス。

構成員が限定的であり、基本ファミリーのルールで動いており法に触れる行為すら行う。
「一般市民に対しての恫喝や暴力はご法度」「麻薬の売買は行わない」などのポリシーがある。
バーや娼館の経営、貿易業、不動産業などあらゆる商売をしている。
国よりも市民に寄った組織であり、地域の人々に信頼されている。

前王の独裁時代ではそれに反発する反抗勢力として動いていた。

ユノン教

アルヴェリターレを総本山とする世界的な宗教。ユノンの一族を最高位の神官として戴く。
創造神アルを最高神とし、それに連なる神々を信仰する。多神教。
また、死者のクロニクルの奏上を行いその魂を冥界へ送る。奏上されなかった魂は冥界に行くことができず地上を彷徨うと言われている。

天界12神

創造神アルが破壊神を封印する要を造り、要それぞれに役割・身体・人格を与えて造られた12柱の神々を指す。
世界の基礎となる時間・空間・生死・太陽・月・大地・海・天空・豊穣・運命、そして人間の後に造られた医学・戦を司る神がいる。
世界の均衡を保つ他、自然発生した下位の神霊をまとめる。
12神同士の関係は兄弟であり仕事相手のようなもの。

骸殻機関（ガイカクキカン）

戦神ロアの創り出した量産型の兵士の総称。
自分の意思や感情を持たず、骸のように魂がないまま動く機関である。
それぞれが歩兵、重歩兵、騎兵、水兵、空中騎兵などの役割を持ち、人型、モンスター型、オブジェ型などの様々な種類の骸殻機関が存在する。
普段はロアの居城を警備している。

魔者

破壊神ゼストリカの配下の怪物。天界や地上に現れ神霊や人のクロニクルを喰らう。

地上において魔者は通常の人には見えず、病や災害といった形で現れる。また、他者のクロニクルに忍び込みページを食べたり汚したりして人格を破綻させる。魔者にクロニクルを汚されると次第に心身の崩壊を引き起こし、その者も魔者に変化する。

数千年前、導師と呼ばれる集団により地上にいた魔者は駆逐されたが、長い月日を経て復活し、再び活動勢力を強めている。